価値論③
ニーチェ・フォイエルバッハ・マルクス・ラッセル・サルトルなどによって、
神の存在が否定された。
○キリスト教の価値観の脆弱性
共産主義者は、絶対的愛・人類愛を否定する。
利害が対立している社会において、
階級を越える愛は、ありえないとみる。
階級愛・同志愛であるとみる。
そして、人類愛を実践できないと主張する。
○儒教の価値観の脆弱性
天を明確に説明されていないため、
階級支配の合理化のための手段として
批判された。
○仏教の価値観の脆弱性
修行だけで現実問題の根本的解決は不可能
修行は、現実からの逃避であり、問題解決の回避で偽善と批判される。
○イスラム教の価値観の脆弱性
教派間・他宗教との対立が価値観の説得力を
喪失させている。
○人道主義価値観の脆弱性
人間は、何か
人間として最も大切なものは、
何かが明確でない。
☆神の存在に確信がもてないと、
神観や愛感に説得力がなくなる。
価値観の統一とは、
価値(特に善の価値)の判断基準を
一致させること
そのためには、すべての宗教の徳目は、
絶対的価値の様々な表現形態であり、
絶対愛を実現するためにあるという事実を
明らかにする。
そして、新しい価値観は、
それぞれの宗教の価値観を完全に否定して、
全く新しく立てられるのではない。
☆価値観を蘇生させる
新しい価値観の根拠
・神学的根拠
神は、心情の神であること
三大祝福(人格、家庭、主観性)を完成すること
・哲学的根拠(合理的な説明)
自然や宇宙の観察を通じて、
性相面 倫理法則(授受法:授受作用の法則)と
形状面 科学的な法則が対応関係がある。
☆授受法の特徴
相対性、目的性と中心性、調和性、秩序性と位置性、個別性と関係性、自己同一性と発展性、円環運動など
宇宙の秩序(縦横)→家庭秩序(縦横)
・歴史的根拠(歴史論参照)
善と悪の戦いによって、
歴史をより善の方向に転換させるものであった
民族の理想、人類の理想は、
善なる明るい平和な世界で、
幸福な世界の実現であった。
#統一思想研究